砦に帰す

前作、二重影よりもおよそ五年ほど前の話。
彩がはじめて忍びとしての任をおびるというもの。
この作品も当然完全シナリオ書き下ろし、完全CG描き下ろしとなっています。
重厚なストーリーと前作を上回る殺陣シーンでケロQのコアユーザーすら唸らす内容となっています。






- あらすじ -

前作、二重影よりもおよそ五年ほど前の話。
彩がはじめて忍びとしての任をおびるというもの。
国沿いの峠に建てられたそれは、城と言ってしまうにはあまりに実用的な、
どちらかというと、砦と言うにふさわしいものであった。
この城、戦国時代から何度か落ちては作り直されるような城であり、
すでに太平の世の中になりつつある現在では不似合いきわまりなかった。
この時代、一国にあるべき城の数は取り決められていた。
にもかかわらずこの国境の城だけは、国沿いという土地的な問題から、
どちらの領土のものとは数えられずに残されていたという。
由井正雪の乱の後もあり、幕府は不穏な動きのある大名などの動きにかなり敏感になっていた。




そんな中、霧羽(きりは)を首領とした、
彩(あや)、栞(しおり)、衣魚(しみ)、鶫(つぐみ)、亥蔵(いぞう)、毬流(いがる)、御死喜(ごしき)の
柳生の忍びが国沿いの峠にあるこの城を一週間、
監視する役目をさずかることになった。
一週間という短い期間、
ただ監視するというだけの指令なのにもかかわらず、仲間達が謎の死を遂げていく。
音も姿もまったくないまま、次々に残虐な屍を晒すことになる。
姿なき敵にたいしての死に、互いの仲間にすら疑心暗鬼になっていく柳生の忍び達。




そして最後 の一日に残った者が、見たモノは?
謎の砦の正体とは?
そして、この指令の裏に隠された真の目的とは??